🦷 3ヶ月でどれくらい歯石がつくの? 歯石・細菌・歯周病の進行とメンテナンスの大切さ
「歯石は気になったときに取ればいい」
そう思っている方は少なくありません。
でも実際には、
歯周病リスクが低い方でも、たった3ヶ月で“ティースプーン半分ほど”の歯石がつきます。
まずはここがとても大切なポイントです。
🥄 3ヶ月でつく歯石は“意外と多い”
歯石は、歯の表面に残ったプラーク(細菌のかたまり)が
24〜72時間で硬くなって固まったものです。
毎日しっかり磨いているつもりでも、
歯のすき間や裏側にはどうしても磨き残しが生まれます。
その結果、
どんなに歯周病リスクが低い人でも、
3ヶ月でティースプーン半分ほどの歯石がつくのです。

🪨 **歯石そのものは悪者ではありません。
でも、問題は“表面”にあります。**
歯石自体には毒性がありません。
ただ、歯石の表面はザラザラしていて、
歯周病菌がとても住みつきやすい環境になります。
そして、人によっては
歯周病を一気に進める“強力な菌(レッドコンプレックス)”
を多く持っていることもあります。
この菌たちは、
- 歯ぐきの炎症を引き起こし
- 歯を支える骨を溶かし
- 歯周病を加速させ
“静かに進む病気” をつくり出します。
🔺 細菌リスクのピラミッド(レッドコンプレックスとは?)
歯周病の研究では、細菌の危険度を「色」で分類します。
最も危険なのが レッドコンプレックス(赤)
その次が オレンジコンプレックス(橙)
その下に イエロー・グリーン・パープル(低リスク) が続きます。
🔥 レッドコンプレックス(最上位・最も危険)
- Porphyromonas gingivalis(P.g)
- Tannerella forsythia(T.f)
- Treponema denticola(T.d)
この3つの菌は、
歯周病を一気に悪化させる“悪玉菌トップ3” と呼ばれています。
🟧 オレンジコンプレックス(中間)
炎症を作り、レッドが住みつきやすい環境を整える菌。
レッドの“前座”です。
⏳ では、定期検診を怠るとどうなる?
歯石は時間が経つほど
- 硬くなる
- 厚みを増す
- 層状に積み重なる
- 歯の根元(縁下)に入り込む
その結果、数センチの“石ころ”と同じくらいの量の歯石が
歯の表面にこびりつくこともあります。
この量になると、歯ぐきの炎症は強くなり、
歯を支える骨が静かに溶けていき、気づいたときには歯周病が進行しています。

🔤 “はじまりは G” — 歯周病の入口は歯肉炎
歯周病は、いきなり重症になるわけではありません。
必ず最初は G=Gingivitis(歯肉炎) から始まります。
🟢 G:歯肉炎(戻せる段階)
- 歯ぐきの腫れ
- 赤み
- ブラッシング時の出血
- 骨の吸収はまだナシ(元に戻せる!)
この“G”を放置すると、
次の段階へと進みます。
🧩 歯周病の進行:P1 → P2 → P3
🔰 P1:軽度歯周炎(骨吸収1/3未満)
- 歯ぐきの炎症
- 出血
- 歯周ポケット 3〜4mm
- 自覚症状はほとんどなし
→ ここで止めるのが最も大事。
⚠️ P2:中等度歯周炎(骨吸収1/3〜1/2)
- 歯周ポケット 5〜6mm
- 歯石が縁下で硬く層状に
- 歯が少しグラつく
- 口臭が強まる
→ この段階で“石ころ歯石”が見られ始める。
🔥 P3:重度歯周炎(骨吸収1/2以上)
- 歯が揺れる
- 膿が出る
- 噛むと痛い
- 歯根全体に歯石が付着
→ 生活に支障が出て、抜歯の可能性も。
🪥 歯石除去は“美容”ではありません。歯周病治療の1つです。
歯石除去(スケーリング)は
「スッキリするからやる」という美容目的ではなく、
“必要な人に、必要なタイミングで必ず行う医療行為” です。
国家資格を持つ歯科医師・歯科衛生士が
患者さまのリスクに合わせて治療を行います。
✨ 口腔内状況のリスクにあわせた定期検診は、未来の歯を守る習慣です
✔ 歯石は誰でも必ずつく
✔ その表面に歯周病菌が住みつく
✔ 強い菌(レッドコンプレックス)を持つ人もいる
✔ G → P1 → P2 → P3 と静かに進む
✔ 進行すると治療は長期化
✔ お口の環境リスクごとに“ゼロに戻す”ことで歯を守れる
🌿 きぼう歯科クリニックより
きぼう歯科では、患者さま一人ひとりのリスクや生活背景に合わせて
最適なメインテナンス間隔をご提案しています。
「自分の歯石はどれくらい?」
「歯周病が進んでいないか心配…」
そんな方は、どうぞ気軽にご相談ください🦷✨